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ツミナガラ...と彼女は謂ふ

68 :名無しさん@PHP : 04/10/10 20:35 ID:JHE41Ilk
赤い鈴

夕暮れ遠くに伸びる永い二人の影を真似追いながら
手を繋いで影となる小さな小さな鈴の音
一様に並んでるあの時計と一緒になるだろう
りぃんりりぃん響く小さな小さな音

嗚呼何故彼はお偉いさん
君は僕が居なくても平気ですか?
震えるその手から漏れてる堂々巡りの回答
とても汚い色した 吐き気を催す海へとなる
りぃんりりぃん響く彼女の鈴の音
白装束の老婆が背なで笑う
そうさペロリ・・・と舌だしながら
右手は空へ 左手は海へ捨て
立派な演奏を天仰げよと論うカラス達は右へ並べ
白いお線香並ぶ なくなりそうな幸せは
もう二度と目的もないと消える
耳元で囁く 鬼さんこちら手のなる方へ 白雲消えてゆく

嘘をつく貴様らの舌なんてチョン切って捨ててやる
ずっと待つんだ 彼を待つんだ
見えぬ聞こえぬ 何も無い方が良いと笑う
金魚鉢に映る彼女はヒョロヒョロ流れる

お元気ですか?彼女のお手紙ある日を境に途絶えた

何度風ふる空に鳥が風を連れてきた
誰もいない 孤独していいの?
彼はあま色の空に 影を伸ばすことは無いでしょう
鈴が鳴り響く
僕は帰ってきたよ
硝子の剃刀持ちて言いきる
僕は走ったがそして涙こらえて すっと扉開けた
そこには彼女の時を乗せた 鈴の音だけが――・・・


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