■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 最新50

ツミナガラ...と彼女は謂ふ

21 :名無しさん@PHP : 03/11/11 20:08 ID:???
流れていく弔い灯は風を凪ぎ
空へ消えた

貴方がたてた
赤色の鯉ノボリが空を泳ぐたび
涙霞 途切れる糸

外灯に群がる霧雨は無始礦却
水面に乗せて ひとひら ふたひら
わたし あなた わたし あなた・・・途切れた色

あの人が好きだったボンボリに赤い灯をともしつづけ
お化粧をする

笑いかたも忘れた・・・さよなら

待てども待てども帰るはずのない貴方を待つ私は
ひとり・・・ひとり・・・

二度と会えぬと思っていた貴方のぬくもりは
私の中で生きていました
触れることのない泡沫 貴方はああ・・・知らないでしょうけど

そう・・・幸せの終わりに小さな花が咲いていたとして・・・
私にとってそれが この子 でした


32 KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.php ver2.4 2005/04/13